JAG07563 六さん 6月23日しんあい農園日記


久しぶりに高山君と飲んだ。ビール・ワイン・清酒をしっかりと。彼が小学生のときからのつきあいなので、お互いに考え方などよくわかっている。会社をやめてから2年。その間の出来事を肴に話しがはずんだ。とても気持ちがやさしい、自分のことより他人のことを思いやる彼の行為にいつも頭が下がる思いがしてきた。明治生まれで厳格な父親には絶対に服従という封建的ともいえる生活で、ときおりその不満を漏らしていた。けれど、父親が晩年少しぼけが出たとき。朝5時なのに散髪に行くと言い出し、彼は父親を車に乗せて散髪屋まで行っている。その朝「今朝は父親が不憫で涙がでました」とわたしに言った。父親のご葬儀ではしゃくりあげて泣いている彼にかける言葉がなかった。わたしとコンビで酒を飲んでは失敗を重ねてきた。いまは別の道を歩んでいるが、しっかり人生を歩んでほしいと思った。朝、少し仕事を手伝って彼は帰っていった。7月7日には大勢の子供を連れて農園前の河原にディキャンプに来ますと言って。

きのう喧嘩などで死んだ鶏を二羽、薪をやぐらに組んで焼いた。正志が目をつつかれて失明し、化膿して歩けない鶏を抱えてきた。ほっておいてもきょう死んでしまうことはあきらかだった。放置して死ぬのを待つより処分したほうがよいと判断して、力任せに頭を引き上げ首の骨をはずした。すぐ一緒に焼却した。人が来ない正志とふたりだけの時間なのでできた。重兼君や西君、タクロウ君の前では、この行為を説明できにくい。放置して病気になり、一羽を生かすために多くの鶏にリスクを与えることはできない。しばらくは骨が外れた感触を手が覚えていた。

いよいよ梅雨本番が到来するとの予報である。農園の天気予報官は西君で、3日先までの天気を新聞で調べてホワイトボードに記入してくれる。哲学者のような顔で毎朝新聞を見ているとはお母さんの弁である。西君の存在が大きくなり嬉しい。

02/06/23(日) 20:53 六さん(JAG07563)

 


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