JAG07563 六さん 6月25日しんあい農園日記


吉部中学から社会実習があり、今年も一年生を2名引き受けることになった。山根君と山本さんである。引率は安永先生。8時半すぎに先生は車で、生徒は自転車で着いた。ふたりともそれはかわいい。特に山本さんは補助輪をつければよいぐらいの小さい自転車で来た。

最初はタマゴを集める指示を正志がした。朝7時前から一回目の集卵はしているが、その後にうんだタマゴを集める。17の群がいるが、2群は若鶏でまだ産卵前なので15鶏舎をふたりで手分けして集めさせた。山根君が指示された鶏舎を集め終わり、正志が次の指示を出そうとすると「僕は山本さんの手伝いをします」と出て行った。なんと男らしいではないか。小柄な山本さんが時間をかけているので彼は自発的に動いた。山本さんに尋ねた「体重は何キロあるかね」「はい!27キロあります」と。笑顔がとてもかわいい。彼らは、狭い吉部でおそらく一ヶ所しかない幼稚園に通い、まるで兄弟のように育ったのだろう。

その集卵は重兼君の仕事で、きょうは彼にとって過酷な日になった。それはわたしが決めた。きのうは雨で餌を入れていない。二日分の餌の量は1トン500キロぐらいになる。17鶏舎×8の餌箱がある「きょうは重兼にひとりでさせよう」と朝決めた。わたしがひとりでやっても3時間バテバテで働く量である。一回に約100キロの餌を車に入れて力で引っ張り広い農園を歩くことになる。夕方6時ごろ帰った。タクロウ君は学校、重兼君は帰っている。西君は通院でお休み。「重兼はひとりでやったか」と正志に聞いたら「夕方までかかって全部やりました」と。おそらく疲れて帰ったであろう。でも、この労働で自信をつけてほしかった。明日は身体が痛いかもしれない。けれど、やればできるという自信は確実に感じたにちがいない。きょうのヒーローは重兼稔である。

実習生は家内が鶏飯や焼鳥、鶏のつくねスープ、タマゴ焼きを特別につくり、食後はロフトにあがって「今度泊まりに来てもええかね」と聞いたらしい。お土産にタマゴを10個がプレゼントされたとも。わたしは午後から配達だったが、よい一日だった。久しぶりの雨で川音が大きくなった。

02/06/25(火) 19:50 六さん(JAG07563)

 


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