JAG07563 六さん 7月6日しんあい農園日記


広島税務署職員の松田さんの趣味は多彩である。尺八・石笛・馬頭琴・蛇味線・ハーモニカ・和食調理資格・愛車はカワサキ1500ccのバイクまだたくさんあると思う。大笑いしたのは携帯電話が明治維新の志士で登録してある。昨夜から、高杉晋作に伊藤博文、西郷隆盛、明治天皇から電話がかかってきた。まさに人生を楽しんでおられる。松田さんが神渡先生を空港までお見送りしてくださった。奥さまが沖縄ご出身なので、それをテーマにわたしとは仲がよい。くわえて26年生まれと同じ歳でもある。広島から全国に発信している「和顔愛語・夫婦の会話」を謹呈させていただいた。

若鶏が300羽運ばれてきた。今回からくちばしを短く焼ききるデピーク処理をより深くしてもらっている。この処理にはストレスが鶏にかかるという点で養鶏家のあいだでは賛否両論にわかれる。群れで順列をつけ最下位の鶏を全体でつつくので内臓を尻から出されて死んだり、頭蓋骨が出るまでつつかれるという惨事がおきにくい方を今回から選択した。立派な体型のオス鶏は25羽混ぜてもらっている。今回も運転手さんが特牛(日本海の港町「こっとい」)で水揚げされたイカとサザエを差し入れてくださった。わたしもお土産を用意してお待ちしていたのでお互いに笑顔になった。新鶏舎の棟上も隣で村上棟梁が先頭ですすんでいた。早く品不足を脱したい。

午後から合鴨の処理場を訪れた。宇部市内で合鴨農法でお米を生産される農家が、秋に役目を終えた鴨を処理できないので取り組んでみたいと思った。鶏は放血したあとお湯に漬けてから脱羽するが、鴨は水鳥ゆえにお湯が皮膚まで浸透しないので羽の処理に苦労するぐらいは知っていた。専門家はロウとマツヤニを溶かした鍋につけて、その後引き揚げ固まったロウとともに羽を引き剥がすという処理をしておられた。それでも容易な仕事ではなく休憩しながらの仕事になると言う。牛や豚の解体もやるが、鴨が一番疲れますとこの道で生きてきた苦労を顔に刻んだ古老が言う。処理料は鶏の倍以上かかるので営業としてわたしが取り組むには難しい。自家消費として食べるには価値があるかもしれない。合鴨農法も終末までの営みが完成していないことが課題であろう。ちなみに水鳥には鶏に感染する多くの病気があり、そのリスクを考慮すると「どうするか」と思案である。

アジの刺身が残っていたのでニンニクとショウガで食べた。

02/07/06(土) 19:41 六さん(JAG07563)


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