JAG07563 六さん 7月15日しんあい農園日記


仕事にうちこんでいる人の顔は輝いている。言葉も輝くようで、傍目からは辛くきつそうな仕事でも愚痴のひとつも出ない。

県庁近く「季節料理うえむら」もそう思う。うまいものを食べてもらって、お客さまが喜ぶ顔が生きがいだと親父はいう。睨まれると普通の人ならすくんでしまいそうな厳しい顔が、食べることになるとゆるゆるに緩み赤ん坊もあやせる童顔になる。夜遅くまで板場に立ち、朝から90分かけて島根県高津川まで鮎をかけに行き、昼から仕込みをされる。冬は猪を犬とともに山奥まで追いかける「絶対うまい筈」と豪語するだけの仕事をしている。若い客に「ええか、この静岡のワサビは醤油で溶くじゃないぞ、刺身につけてそれを醤油につけるんぞ」と正調、ホンモノの味を伝授する。だから、ここではワサビのお代わりをする客が多いという「仕入れ単価も知らんど素人が、ワサビのお代わりをしやがる」と言う顔はゆるんでいる。

真冬でも半袖シャツ一枚でセリ場に立っておられた松村さんに「夜明け前は寒いでしょう」と尋ねたら「トロ箱の上で踊っているのになにが寒かろう!」。沖さんが「どこまでも正調イタリア料理。創作したらいけん」と。野菜の馬場さんは、「野菜のつくりかたは、みんな野菜が教えてくれる。それを野菜に聴くか、聴かないか」。元岡さんは「あなたが営業するのではなく、タマゴが営業するのですよ」。

たくさんの先輩から教えられながら歩んでいる自分を感じている。わたしも輝かなくてはならない。

02/07/15(月) 18:29 六さん(JAG07563)


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