六さん 7月20日しんあい農園日記


言葉にならないけれど釈然とせず、それが胸につかえたままもう5年ぐらいは過ぎている。約30年、尊敬に値する人だと信じてきた。けれど、わたしにとってはグサリと突き刺さるほどの言葉をその方からかけられた。そのときから信頼が音をたてて崩れた。

蒸し暑い眠れぬ長い夜のなかで、またそのことを思い出していた。するとはじめてわかったことがある。それで胸のつかえがとれて納得ができた。ひとことでいうと「ご自分の言葉がなかった」ことである。あの偉い人が言うた。こう本に書かれていた。その言葉の羅列のなかで虚像を信じていたと思った。そう思えたら心が軽くなり眠りについた。回路が鈍いわたしは時間がかかる。

サンセリテの西村社長が「あれこれ迷わず、自分の信じたことをやるだけです」ときのう言われた。外食産業の激戦区でレストランを10年経営された言葉である。それをわたしに置き換えるならば。ちまたで話題になるタマゴに対するこだわりが気になる。餌にあれも入れた、これもいれて水はこんな特殊な加工をしています。というそれである。たいした結果も出ないのにコストはかかる。レストランでは他店のメニューや接客が気になり、あれこれ工夫するが、結局、自分が得意なことをシンプルにやればいい。それが一番よい物ができるし利益も出る。こう解釈させていただいた。

尾道から牧君たちが農園を目指して高速道路を走っている。5時前から酒盛りになろう。明日は鶏の慰霊祭。お昼は浪花の荒川さんたちが鶏ご飯を食べてくださる。二日酔いになるべくならないように。

02/07/20(土) 15:13 六さん(JAG07563)


| 2002年 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 |

| 電子メール | スペシャルエッグ | 2001年 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |

2000年 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |

| トップページ | みなさんのご意見 | 元気な鶏の卵です | 箸よく盤水をまわす | リンク先 | 地図 |