JAG07563 六さん ７月３０日しんあい農園日記

例えば、靴の脱ぎ方ひとつをみても脱いだ人の人柄までわかるとか。トヨタの下関店に掲げてある鍵山相談役の筆跡をみて「この方はとても几帳面な人ですね」と書道家がつぶやいたとか。人柄はいくら繕ってもこわいほどに出る。

先週、コレステロールが気になるから１０個でも配達してくれますか。とは、山奥の農家での会話「ああ、ええです」と言いかけたら「そんなタマゴはどこにでもあるから断れ！」という奥さまにたいして部屋のおくからご主人の罵声を聞いた。そんなかんしゃく持ちではご家族は健康な生活にはならんだろうと同情した。６個のタマゴをきょう配達に行くと１０００円札を無言で面倒そうに出された。お釣りを出すことはかまわない、わたしもこまかいお金が財布にないときがある。そのときは一言をそえる。

川浪の奥さまは玄関で座って「暑いのにありがとう」と言葉をかけてくださり、わたしも膝をおって頭を下げた。糸賀さんはお茶でも飲んでいけと椅子をすすめてくださった。いつも笑顔のプチ美容室。冷たい缶コーヒーを用意してくださった垣内さん。暑い中をありがとうと電話を途中で切ってまで笑顔で受け取ってくださったロータリーの竹内さん。

世の中さまざまである。全部が気持ち良くなればよいがそれは無理かもしれない。しかし、気持ちのよい人が多くなれば世界がよくなる。一隅を照らすとは、人の姿勢はどうあれ自分が「やる」ということだと教えていただいている。

02/07/30(火) 20:31 足立　進(JAG07563)