六さん ８月６日しんあい農園日記

昨夜、同窓会のながれで家内の友人がおふたり農園で泊まられた。長野県の方だった。そのぐらいしか覚えていないのは、サルワーレ（農園近くのレストラン）にご案内して、わたしは当然「飲むであろう」とビールやワインを頼んだ。ところがお酒は飲めないと言われ、しかたなく喜んでワインを一本飲みほした。途中で酔いがきつくなり車で休憩したぐらいである。農園であとからビールを飲むどころか、すぐに寝てしまった。大イビキだったという。

昨年、農園に来ていただいた歌手の梅原さんのファンがおられた。サルワーレでわたしの梅原さんを語った。磯村千代子先生が、梅原さんを歌手と知らずに「兄ちゃんうたえ」と萩をご案内するレンタカーでマイクを渡して「折り鶴」をアカペラで梅原さんが歌った「兄ちゃん上手いね」と拍手した磯村先生の目から涙がこぼれていた。後日、梅原さんに「娘を白血病で亡くしたとき、丸尾の海に飛び込もうと岸壁まで行きました。けれど、梅原さんの歌を聴かせていただき、生きておってよかったと思いました」とつづられた手紙が届けられたという。得意になりその話しをした。テーブルのみなさんの顔が少しくもったことを覚えている。話題はウケなかった。

朝５時前、起きてきた家内がわたしに小さい声で言った「数年前に高校生の息子さんを交通事故で失い、昨夜、天宿でお風呂にはいったらタオルで隠された乳房がなかった」と。大事なことを酒の話題にしてしまった。初対面の方には失礼な話題だった。

お盆。鮮度が命のタマゴの予約が大きく動く。きょうもたくさん変更の依頼を受けた。鶏に「待て」は言えない。できるだけの調整を正志がしている。木曜には１５０羽の鶏を処理に出す。さきほど、山口トヨタの岡本店長から「お盆でタマゴが余れば協力します」と激励のメールをいただいた。わたしも「こうありたい」 とつくづく思った。心からありがたし。

02/08/06(火) 18:30 足立　進(JAG07563)