六さん 8月13日しんあい農園日記


 

 

 

農園の犬3頭を散歩の朝6時前。健太と太郎は川沿いの道を前になって歩き、少し遅れてハナちゃんがついてきていた。後ろを振り返ったとき、川の草むらから鴨が出てきた。ハナの目の前である。続いて小さい鳥が1羽出たのでウズラだと思った。

少し肥満気味とはいえハナ花はビーグルの血が息づいている。鴨めがけて全速で駆け出した。小さい鳥はすぐに草むらに逃げ込んだ。鴨は飛び立たずにヨタヨタと走り、犬がもうひといきのところで飛び上がった。けれど舞い上がらない。田の稲をかすめるような低空でゆらりと飛ぶ。わたしは気がついた。母鴨がおとりになり犬をヒナから遠ざけている命をかけた滑空だと。

背丈より高い草むらを犬は走りまわる。そのうち親鴨が上空から鳴き声をあげて、さきほどの草むらに舞い降りて見えなくなった。もう犬の負けである。わずかな時間であったが自然のドラマを目の当たりにした。しばらくしてゼイゼイ呼吸をしながら肥満犬が戻ってきた。

健太ならおそらく鴨をくわえて帰ったと思う。ビーグルの太郎より俊足で。いつも散歩ではジャンプしてトンボをくわえる。後ろ足のジャンプと。獲物を押さえ込む前足の力が強い。

実はきのう、日置町の国道をヨタヨタ歩いている真っ黒な子犬がいた。気になり、帰りもその道をさがして走った。まだいたら連れて帰ろうと思った。悪い予感があたっていた。

犬は嫌いではないけれど、自宅の黒柴もいれて4頭も飼うようになるとは思わなかった。それぞれ個性があり、それがわかるとお互いに心がかよい。いつも全身でわたしの気持ちに応えようとしてくれる。人を裏切らないから犬にハマッテいる。

02/08/13(火) 20:28 足立 進(JAG07563)

 


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