六さん ８月２４日しんあい農園日記

数日前から考えていることをＴ君にメールしようかと思っていたら昼前に農園に来た。考えていたことは「継ぐ」というテーマである。継ぐ者を後継者という。

農園近くの話題でも、子供が都会に出たまま戻らんという、農家にとっては切実な問題が多い。田舎より都会のほうが住みやすい。という社会的なこともあるから核心をついた答えは出し難い。けれど、小さい一面をとってみると魅力がないのは、後継者にとって、前を歩いている人が喜んで歩いているかどうかということもあると思う。いくら長男だからと世襲のような理屈はとおらない「よし、俺 もこの道を歩んでみよう」と、後姿をみて思うところから腹が決まってくる。

数日前、夕暮れの畑で子供にトラクターの運転を教えている父親がいた。その時間、身体も疲れてほんとうは家でひと風呂あびてビールでも飲んでいたほうがいいかもしれない。小さい男の子は大きなトラクターを真剣なまなざしで操作していた。この場面で「おい、息子よ農業なんかやるもんじゃない」とは父親は言わないだろう。自宅で「ああ、えらかった。やれんでよ！将来はおまえがやってくれよ」とくたびれている親を見ては子供は元気が出ない。そんな話題でＴ君と別れた。

正志は昨晩、重兼君の恩師をダシにして居酒屋で飲んだという。敦子さんが帰省しているので気をゆるめたのかもしれない。それはよいこと。友人の新婚旅行土産のテキーラを先生に土産にしたが、最後にふたりで一本空けたとういからすごい。朝、家内が正志を起こしにいったら裸で寝ていたというからすごい。わたしの立派な後継者になっている。万歩計１５７０３歩。

02/08/24(土) 20:21 六さん(JAG07563)