六さん 9月7日しんあい農園日記


 

昨夜のビールと赤ワインの余韻が身体に残っていた朝5時過ぎ。家内に、犬の散歩が済んだら八幡様でオニギリの炊き出しを手伝うよう頼んで軽四チャンガラ号にお掃除道具を積んでお掃除会場に向かった。200リットルの大鍋半分に水を汲みガスを点火した。6時前から自転車で中学生が集まりはじめた。

田舎には大きすぎる体育館があり、藤野先生の意見でここの便器を磨くことにし た。体育館の管轄は中学校で、全校生徒が18名ではこの体育館まで、わずか1 5分のお掃除時間では手がまわらない。おそらくはじめての掃除だろうと教頭先 生が言われた。

わたしは2名の女性教師と、7名の女子生徒をまかされて女子トイレを担当した。ここ吉部には、幼稚園も小学校もひとつしかない。だからこの生徒たちは幼稚園からこれまで、まるで家族のように育っていると思った。背がひくい山本さんがスポンジで壁を磨くとき「背がたわん!」と言うと、背の高い子が抱き上げて加勢する。それがあたりまえの雰囲気だった。トイレの床に片手をついて全体重をタワシに乗せて床を磨き、便器にこびりついた水垢は汗を流してきれいにしている。雑巾の絞りかたを教えるとすぐに覚えてくれる。

子供たちはそれぞれの家庭をよく知っているし、お互いの性格も熟知している。都会の子供とはお互いの関係の時間がちがう。たしかに便利で快適な街暮らしもいいけれど、ここでは不登校や陰湿なイジメはない。朝6時半開始の便所掃除に、ほぼ全員があたりまえのように遠くから自転車でやってくる。田舎が大好きになった。第2回吉部掃除に学ぶ会は気持ちがよかった。

02/09/07(土) 20:10 六さん(JAG07563)

 


| 2002年 | 1月 | 2月 | 3月 |4月 |5月 |6月 |7月 |8月 |

| 電子メール | スペシャルエッグ | 2001年 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |

2000年 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |

| トップページ | みなさんのご意見 | 元気な鶏の卵です | 箸よく盤水をまわす | リンク先 | 地図 |