六さん １１月　３日しんあい農園日記

３時ごろの落雷と雨音で目が覚めそのまま朝をむかえた。

５時ごろだったか教育テレビに、帝国ホテルの村上シェフが対談で登場されていたので最後まで観た。先日、プロジェクト・エックスでそのお人柄に魅了されたから。

戦時中、中国の戦地に出兵。帝国ホテルからは１３名が戦地に行ったけれど生還したのは３名だった。村上さんは２時間の激戦で身体に３ヶ所もの負傷をされたけれど生き長らえた。敗戦、シベリアに抑留された。マイナス４８度の凍土にそれはあり、３５度までになったら森林伐採にかりだされた。食事は小さいジャガイモが３つと、ひとつまみの塩だったと。次々と戦友が亡くなるなかで「最後にパイナップルを食べたい」と言う戦友の願いを果たそうと看護婦に懇願してリンゴをひとつ手に入れた。それを輪切りにして芯を抜き、ナイフで表面にパインのように刻んだ。鍋で煮て「さぁ、パインだ」と食べさせた。その戦友は生還した。それは、生きておればこんなにうまいパインが食べられるという精神力がそうさせた。いまでも、そのリンゴのパインはホテルのメニューという。

総料理長に抜擢されてやったことは「大きい声での挨拶」それは、下から上。上から下と元気にできるようになり、仕事でオーダーを通す間違いが少なくなったと言われた。８０歳をすぎても「今度は６０坪ぐらいの小さいレストランをはじめます」と目を輝かせておられた。

ここまで元気な生きかたはわたしにはできないかも知れないが、いつまでも強く元気に生きたいと感じた。

三名がお休みの農園はけっこう忙しく、いま足が疲れている。もうじき高山君が泊まりに来る。

02/11/03(日) 16:31 六さん(JAG07563)