六さん １１月　１３日しんあい農園日記

きょうはひとつの節目になった。夕方、タクロウ君のお母さんから電話「まだ本人の気持ちが落ち着きませんが今夜つれて帰ります。ご挨拶には、この状況ではうかがえません。お世話になりました」と。

２年半前に不登校の烙印を押された彼がご縁で来た。なんとか社会生活が営めるようにと、わたしは努力をしてきた。その結果、望月さんたち応援もあり、希望にもえて４月に夜間高校に入った。５万円もするスーツをお祖母さんから買ってもらい、入学式には福山から母親も来た。その直後からタクロウ君の生活に変化がおきた。わたしの二十歳の頃はええかげんな生活をしていたので、遅刻や無断欠勤も叱りはしても「これから気をつけよ」で終わっていた。６月ごろから昼は水を飲んで済ませるようになった。何度も身体を心配して注意をした。けれども 朝飯も昼飯も抜きという生活が続いた。食えない経済事情にまで追いこまれていた。

８日、２１歳の誕生に生まれかわれよ。と７日に激励したけれど泣き崩れ、９日と１０日に父親がお祝いに来ても無感動、無関心。１１日に母親が来て「どうしたのか」と問い詰めてたくさんの問題が表面化した。クラスの仲間と遊びすぎた結果が露呈した。その重大さに祖父母がきのう来た。それでも態度は変わらず、きのう午後、わたしが出向いたが彼はいなかった。昨夜、たくさんの電話をしな がら「辞めさせる」という決断をした。傷口は小さいほうがいい。今朝から母親が金銭的なことは解決した。まだ終わってはいない。少なくともわたしの気持ちのうえでは。

きょうは５１歳の誕生日でもあった。

02/11/13(水) 19:26 六さん(JAG07563)