六さん 12月12日しんあい農園日記


美祢市の萬代さんは、渡邊悦子さんがテレビの取材で愛犬シルバー(ラブラドール)を訪れたご縁で悦子さんからご紹介いただき卵のお客様。一両編成の美祢線が走る山間にご主人とふたりで生活を営まれている。30数キロも体重があるシ ルバーは芸達者で、地域の催しに出てはみなさんに芸を披露した。今年は朝日テ レビで全国ネットでも登場した。

先週の木曜も、わたしをめがけて突進して全体重をあずけるほど仲良くなっていた。きょうも玄関の前から「シルバー!」と声をかけた。出てこない。奥さまが青白い表情でむかえてくださった。きょうは奥さまが、毎日新聞山口版の「はがき随筆」で受賞されたお祝いの言葉も用意していたが、その表情から言葉が詰まった「亡くなりました」と言われ座り込まれた。

月曜の9日、夕方、突然前足がくずれ倒れた。すぐに美祢市内の獣医に電話をした「舌の色は」と聞かれみたら血の気がない。すぐに宇部市内の手術ができる医者を紹介してくださり、夫婦で車に乗せて夜道を宇部まで急いだ。検査の結果、腹部に大量の出血が認められ、病院近くの大型犬を飼う人に頼んで血液をいただき輸血。あわせて投薬もおこなわれた。深夜、帰宅して翌朝すぐに宇部まで行っ た。ケージの中で元気そうになっていた「この状態なら開腹できます」ということで麻酔をされ患部をさがされた。悪性の腫瘍がたくさん発見され、その腫瘍が大きくなりこすれて出血していた。悪いことにふたつの腎臓、肺、肝臓にも転移があり「摘出は困難です。もって今月いっぱいです」という医師の言葉だった。ご主人が重い口をひらいた「いまなら痛みもないでしょう。楽にさせてやってく ださい」と。10年、家族の一員だったシルバーに、この決断はまさに断腸のおもいだったにちがいない。最後まで足を握ってやりるしかありませんでし・・・。まだぬくもりを残したシルバーは美祢の家に戻ったという「ながいあいだシルバーがお世話になりました」と奥さまが悲しみをこらえておじぎをされた。

02/12/12(木) 19:04 六さん(JAG07563)

 


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