六さん １月２５日しんあい農園日記

土曜は農園近くの藤井さんの奥さんがタマゴを買いに来られる。わたしの留守中に来てくださり、９６年発行の毎日グラフを正志が預かっていた。それはタマゴの特集で、なかでも料理家、小林カツ代さんが飼っている鶏をとおしての一文に心をうたれて大事にしておられたという。その文章を読ませていただいた。

著者は、実によく観察しておられ、鶏がタマゴを産み落とす瞬間の描写は「体中の力をふりしぼるようにして立ち上がり、今度は静かに座ってスッーと産むんです。命を産み落とす瞬間はどんな動物も同じなんだと感動しました」と。そして「どんな安いタマゴでも、高価なタマゴでもいとおしくて、料理をつくるとき少しも無駄にしないよう一生懸命つくるようにしています」で結ばれていた。

「大漁」に湧く浜の人の喜びではなく、イワシの命に心の視点をあてた詩があるが、まさにその境地だと思った。よく吠える犬の健太を「叱らないで、犬は吠えるのが仕事ですから」とも正志に言われたと聞いた。

庄原の宮崎さんから今年も立派な手袋をいただいた。昨年いただいた手袋は、自転車で寒風のなか通園してくる西君が使わせていただいている。一冊の本が添えられていた「山の学園はワイナリー」読ませていただこう。そうそう、昨年も今年もといえば、トヨタの岡本さんからマフラーも人数分いただいて配らせていただいた。

03/01/25(土) 20:30 足立　進(JAG07563)