六さん 2月 23日しんあい農園日記


農園入り口に坂村民先生の「念ずれば花ひらく」の石碑がある。近くの造園業者に頼んで3年前に建立した「このぐらいの大きさの石碑をつくりたい」とお掃除仲間から電話をいただいて業者に昨日電話をした。もともと酒が好きな社長で、昨日は雨だったから昼間から電話口で酔っていた。わたしが言う倍の金額を言うから「もうええ!」と叱りつけて電話を切った。けれどもお世話なっている仲間への目的は果たせないので困った。

午後から山口市内の配達をかねて、石碑に文字を刻んでくれた加工業者と、近くの知り合いで立派な庭をもっておられる農家を訪ねて業者を紹介してもらった。夕方から9名の来客で、わたしは焼き鳥をつくらねばならないので急いで4時半農園に帰った。農園入り口に熊のような真っ黒な巨体の犬(60キロ・アラスカで飼われている救助犬)が4人乗りダンプに繋がれていた。その飼い主が初対面の高山さん。ひとあし先に到着しておられた。

自己紹介で驚いた。知的障害者を雇用して造園業をされている。その作品は持参されたアルバムの写真から洋風、和風と見事な仕事である。高山さんは海上自衛隊で、潜水艦が沈没したときに乗務員を救出する特殊任務をされていた。180メートルまでの海底に潜るという。実際には暗い海底から遭難者の遺体を引き揚げることが多かったと。その海底作業の腕を鹿島建設に認められて、橋など海底 作業を長年やったと言われれた。いまは重度の障害者を雇用して、例えば厳寒の穂高に挑み猛吹雪の中を登頂。江田島でカッターを漕いだりしてチームワークを一緒に教えたりしながら、彼らに仕事を覚えさせている。岸壁を登るクライミング、それからハンセン病を語る会の代表、能楽と多彩な方だった。石碑のことを言うと「できますよ」と言われたので助かった。わたしと同じ26年生まれ。

村上輝君家族の知り合いが集まり、時代おくれの酒屋を自負する松原さん、若い料理人の伊藤さん個性的な面々で楽しい歓談をして、最後は高山さんの謡いで幕をおろした。世の中には驚くような方がいる。

03/02/24(月) 06:18 足立 進(JAG07563)

 


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