六さん 3月13日しんあい農園日記

下関配達の日。この時期思うのは道路工事が多いこと。国道でも何ヶ所も停滞し、住宅地に入っても道路を掘り返している。予算化された数字がそのとおりつかわれることが大切だという証のようである。おかげで大幅に時間を費やしてしまった。４月までの辛抱である。

その渋滞のなかで考えていたことは昨夜の話題だった。悦ちゃんはみずからが給食が食べきれないほど食が細く、そのことでずいぶん苦労したという。わたしの長女も食事にかかる時間が長く、それに苦手な牛乳があればクラスの問題児になっていた。そんな些細とも思われることで学校が嫌いになる事例が多いという。いっぽうわたしの小学校時代には、そんな好き嫌いを言うと「わがまま」という先生の一方的な気持ちで片づけられた。食事を残したわたしに、４年生の担任はずんどう鍋に捨てられたたくさんの残飯をすくい、食器にうつして食べるまで許してくれなかった。陸軍では、賜った軍靴が大きいとか小さいとか言えず、靴に足を合わせよ！ということがあったと聞いているが、それに似たようなことがあった。わたしは残飯でも、なんでも食べられるようになったので善し悪しはわからないけれど、繊細な子供の心を大人が「わがまま」という一言で片づけるのは乱暴だと昨夜の会話で感じた。つまり、自分が育った境遇があたりまえ（常識）という思いこみをしていることが案外多いということである。

03/03/13(木) 20:00 足立　進(JAG07563)