六さん 5月　7日しんあい農園日記

正志とダイエット杉本、エアロビ骨折の村上。別便でサンセリテ３名の６名は西長門リゾートに夕方から酵母パンとチーズの勉強に行った。ひとあし先にわたしは下関に申さんご案内の映画「チルソク（七夕）の夏」試写会に出た。

映画は、１７歳の下関の女子高校生と、同年齢の釜山の少年がスポーツを通して交際がはじまり「来年の７月、また会いましょう」と約束をする清純な映画であった。日韓の歴史でもなく、熱烈な恋が柱でもなく、それでわたしの心を揺さぶる余韻が残った。観おえての雷雨の帰り道、わたしなりの納得をした。

高校生のとき知り合った名古屋の同級生と文通をしていた。わたしのおふくろは女性から手紙がくるのは不良だといい、届く手紙の半分以上は処分していたと思う。夏か冬か春かは忘れたけれど「大阪であいましょう」という手紙をもらって、１２時間以上もかかって列車で梅田駅に着いた。人混みに驚いた。混雑で会えなかったことにしている。何ヶ月もアルバイトで貯めたお金を往復の旅費で遣いはたした。手をにぎったこともなくおわった。

携帯もパソコンもない時代、そんなことを味わった同年代はきっとこの映画に昔を思い出すだろうと。

03/05/07(水) 22:59 足立　進(JAG07563)