六さん 5月　9日しんあい農園日記

国道２号線をくだり厚狭にさしかかると川をこえる。左に旧道があり、その橋は、昔はランプが灯っていたようなたたずまいで情緒を感じていた。橋のたもと安永さんがタマゴのお客さまになり毎週お届けしている。少し足がご不自由になられた奥さまが時間をかけて玄関まで出てこられていたけれど、最近ご入院されたよ うでご主人が受け取ってくださる。といっても姿はない。玄関にお盆が置かれ、代金と「いつもおいしいタマゴをありがとうございます」と一枚添えられている。代金をいただき、お盆にタマゴを置いて玄関を出る。お会いしてはいないけれど気持ちが伝わる。せめてわたしはお盆に丁寧にタマゴをおいてそれがお礼になる。

美祢の山奥、萬代さんもそうである。老夫婦なのでいつも奥におられるけれど、空のパックと１０個分の３００円がそろえて玄関においてある。それでじゅうぶんわたしはありがたい気持ちになる。鶏舎で使う古新聞を毎週準備してくださる 方、大工の村上さんの奥さまは空き箱と、それを入れる段ボールまでたたんでお返しくださる。苦労はあるけれど気持ちのいい仕事をさせていただいている。

買い物の時間がなく、今夜は冷蔵庫にあるものだけで夕食を済ませた。

03/05/09(金) 20:58 足立　進(JAG07563)