六さん 6月 1日しんあい農園日記

全員が雑魚寝で朝をむかえた。いくら飲んでも朝から仕事をする。みなさんにお別れもできないままいつもの仕事をたんたんとした。

午後、糸賀さんから「行くから」と電話がありブラジルのお掃除仲間、飯島さんを伴って来られた。清風掃々の取材をかねてサンパウロに行ったのは４年前になる。２週間滞在してリオのカーニバル、イパネマ海岸、イグアスの滝など飯島さんたちのご案内でブラジルを満喫して４キロ太って帰国した。懐かしい飯島さんである。

飯島さんは美容室をサンパウロを中心に展開しておられ、わたしが取材したときには従業員が６００名といわれたけれど、いまは１０００名になり、一ヶ月のお客さまは６万人と聞いて驚いた。若いときに家族でブラジルに渡り、詐欺にあい全財産を失い残ったものはハサミとドライヤーだけだった。どん底からジリジリはい上がってこられた。日本や韓国の儒教、文化をブラジルにひろめないとブラジルはよい国にはならない。そんな思いでコツコツお掃除をしておられる。心を磨くというレベルにはまだほど遠いが、お掃除仲間はゴミを捨てないようにはなったと言われた。

移民１００年では、日系人で「よさこい」をやりたいと目が輝いていた。

03/06/01(日) 20:29 足立　進(JAG07563)