六さん 6月12日しんあい農園日記

テレビの音で目が覚めたのは午前２時前、いつのまにか床に転がっていた。リオのカーニバルを放映していた。朝まで強い酒を飲みながらその興奮に酔いしれたことが懐かしく３時ごろまで観た。サンパウロ市内には、今でも奴隷市場の跡がある。ブラジルで必要とする倍の人数をアフリカから奴隷船に乗せ着いたときにはちょうどいい人数になっていた。暴動を警戒して食料を絶って鎖につなぎ、船倉に押し込めていたという。ブラジルに着いて食料を与えられ太らせて市場でセリにかけられた。その人たちに今でも追悼のローソクの灯が消えることはない。奴隷として、一番底辺で生きてきた彼らが年に一度アフリカのリズムで魂を燃焼するカーニバル。その観る楽しみかたは知らなかったけれどリズムと、均整のとれた女性の踊りに朝まで酔った。完全に寝不足で仕事をはじめたのは６時半。

１０時半までタマゴを集めて検査をしてから下関の配達にでた。農園に戻ったのは５時前。しばらくして黄さんが来た。彼のお酌で２本目の缶をあけ、彼が帰って３本目のロング缶が空いた。今夜こそ熟睡したい。

03/06/12(木) 20:15 足立　進(JAG07563)