六さん 6月20日しんあい農園日記

１０年ぐらい前のこと、わたしがお参りしていた教会で子供が集まる日曜にお賽銭箱や先生の机からお金が無くなる事件があった。先生は机の引きだしに紙のこよりを張り確かに開けられる事実を確かめたりしたあと、隠れて犯人の子供を見つけて処分した。その手柄話を聞きながらわたしは「ちがう」と思いながらも、そのおかしさの理由が言葉にできなかった。

鍵山先生から「佐藤学級の子どもたち」という本をいただき、その中にわたしの「理由」が書かれてあった。昭和２７年ごろの小学校３年生、佐藤学級で頻繁に盗難がおきた。佐藤先生は同僚から犯人を見つけるヒントを聞かされたが「わたしは警察ではなく教育者である」と悩みつづけ、ある日ご自分が子供のときに他人の品物を盗ったときの情けなかった心境をクラスで語った「ぼくが盗りました」と家庭にたくさんの問題をかかえた子供がその後「自首」をした。先生はその子と一緒に風呂にはいり、うどんをつくってふたりで食べた。腹が足りて寝たその子をかわいくて抱きしめた。

申さん、黄さんと松村社長室で来月の鍵山先生のお迎えを打ち合わせをした。終わって御大からりっぱな料理をご馳走になった。酔いすぎました。

03/06/21(土) 04:16 足立　進(JAG07563)