六さん 7月 4日しんあい農園日記

前文省略

わたしも２４年前にこのブラジルに渡ったときに同じような経験をしました。長 男の大君は、世界のすべての人々はみんな同じ言葉を使うのだろうという知識し かなかった。ブラジルも日本も同じ場所と思っていたのでしょう、しっかりここ のブラジル人に対しても日本語でしゃべったらしいのですが理解してくれず、ま た彼等が言っていることが全然わからないと、家に帰ってしみじみ言うのを聞い て、親の好き勝手で移民で来たブラジルなのです、子供たちが苦しんでいる姿を みたときはしっかり罪の意識はありました。・・・

先日、農園に来てくださった飯島さんからきょう届いたエアメールの一部である。わたしが人生を転換したことをとおして、ご自身の移民当時のことを回顧された 内容がＡ４判にいっぱい書かれていた。わたしも飯島さんほどではないかもしれ ないけれど、前の会社を創業して２０年、たくさん苦労してやっと不自由のない 生活に到達して、それを自分の意志でやめて、また積み上げていく生活をはじめ たので家族にはおおきな不安があると思う。

下関鈑金、松本専務のご好意で後払いで建築した鶏舎の支払いがあと一年までこ ぎつけた。あつかましいお願いを承知のうえで「もう一年で返済が終わりますが、 来年８月完成予定で、鶏舎建築をしてくださいませんか。お支払いはまた分割で」 と夕方下関にお願いに行った。快く引き受けてくださり助かった。本来ならば、 銀行でたくさんのハードルをこえて金利を支払い建築をはじめるのだけれど、松 本専務の「信用貸し」に恩を感じる。一年先には鶏の数を増やすことができる。 みなさんのおかげでジリジリと前にいくことができる。

03/07/05(土) 04:44 足立　進(JAG07563)