六さん 7月 7日しんあい農園日記

５番鶏舎の隅に雄鶏が一羽動かずにいる。頭をつつかれないようにうなだれて、 その姿勢のまま、つまり餌も水も摂らないまま銅像のように３日目をむかえた。 もってもう一日ぐらいで死んでしまうと思う。前はこんな鶏を見つけたら保護し ていたがやめた。そうしても一度群れ社会で生きることに挫折した鶏は、どの群 れにいれても生きていこうとしない。人の社会なら励ましたりされて「よし！」 と元気を出すのだろうけれど、鶏の群れ社会では生きることを放棄したら思い通 りになる。

昨夜、松村御大の心配りに気がついた。みなさんに料理のとり皿をどんどん配ら れる。お店のご夫婦に会話をもちかけて場をなごまされる。酒を周囲につがれる。 人にしゃべらせる。その動作は松村さんはあたりまえで、松村流になっているこ とに気がついたのである。まさにわたしには「知っている」と「やっている」の 違いを感じる場面であった。

朝から大雨、今夜も落雷と豪雨になり愛犬の心はブルーになっている。チルソク の今夜にはならない。

03/07/07(月) 19:36 足立　進(JAG07563)