六さん 7月12日しんあい農園日記


 

昨夜の激しい雨音で再々目が覚めた。枕元の犬はいなずまの光りと振動するよう な落雷でふるえてすり寄ってくるし。農園そばの川はゴウゴウと音をたてた。5 時前におきてすぐに戸をあけて川を見たら、もう2メートルぐらい水位があがる と危険を感じる濁流だった。3年間で一番の増水を経験した。ここは過去に3回 ほど水没したと聞いていたが、もう半日雨が続いたらそうなったかもしれない。

午後、配達に出るまえに鶏舎のガラスが割れていることに気がついた「おい重兼! 来てくれ」と呼んだ。彼の顔色がかわったのが見えた「このガラスがなんで割れ たか知っているか」と聞いたら即座に返事をした「カラスがぶつかりました」と。 彼には悪いけれど「お前がやった。見てはいないけれど」と思った。そのカラス の嘘に確信があった。30分ちかくハッキリしない問答が続いたので「よし、警 察で調べてもらおう」と言うと「すみません」と頭を左右にふった「戸が締まら ないので押したら割れました」彼の眼鏡を外してよろけるほどビンタをした。配 達があるので出ている正志に電話をして事情を説明して「お前はここで正座して おけ」と永本さんが電柱でこしらえてくれたベンチの机に座らせた「ええか、正 志が帰るまで正座しておけ!」と。雨の山口市内を走りながら座らせた彼が気に なり、農園に来ていた家内に電話で聞いたりした。

前回もガラスを割った。それは許してもよい。けれども「カラスが」という嘘を つく重兼が許せない。たしかに彼の精一杯の仕事をしていると思う。殴らないで もよかったかもしれない。ただ自分の気持ちをスッキリさせたのかもしれない。 しかし、嘘でごまかすことは許せない。正志が冷静に聞いた結果、彼がやったと 白状したらしい。

03/07/12(土) 21:05 足立 進(JAG07563)

 


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