六さん 7月19日しんあい農園日記

落雷で深夜に目が覚めたら歯が痛かった。犬はガタガタ枕もとで震えている。朝 の仕事にそなえて寝るために酒を飲もうか鎮痛剤を飲もうか思案して薬を飲んだ。 犬の体温を感じながらすぐに寝ていた。

夕方４時。豊北町滝部の中山育雛（いくすう）場を訪ねた。鶏舎の建築中に落雷 がこわくて下関に帰ったお掃除仲間の村上さんにも来ていただいた。中山社長か ら新築する鶏舎についてのご指導をいただきながら３年前を思い出した。養鶏を 志したけれど、どこから雛鶏を買えばいいのかわからなかった。望月さんが「友 達の家が豊北町で雛鶏を飼っているらしい」と中山さんを教えてくれた。家畜保 健所も認める、よい雛鶏を育てる大きな会社だった「懐刀」という言葉があるけ れど、わたしには中山社長がそれであり、鶏のことで困り果てたときにはいつも 教えをいただいてきた。

タマゴをうみ終えた鶏の処理に困ったときにも、お掃除仲間の廣中さんが「長府 の駅近くに処理場があったよ」と教えてくださり、そこをさがして１月３日にご 挨拶にいったことを覚えている。田中食鳥さんには正志が解体の勉強に通ったり していまでもお世話になっている。わたしが考えてすすめたことは少なく、周囲 のみなさんのご心配のまま動いていい結果がでている。

母は８４歳。高血圧・骨盤人工関節・Ｃ型肝炎に加えて、人の話を聴かんし語る など病気がある。わたしの「認知」という出生のことは一度も話したことはない。 このまま寿命がくれば逝くと思う。たくさん辛抱して生きてきたと思う。娘婿が 京都太秦の金光教教会在籍教師に４月からおとりたていただいた。昨夜からわた しのおもいをファックスにして朝届けた「母の葬儀で祭主をしていただけません か」と。いま電話があった「お引き受けさせていただきます」と。近い内に母親 に会いこのことを伝えておこうと思う。

03/07/19(土) 20:39 足立　進(JAG07563)