六さん 7月22日しんあい農園日記

今朝「うるさーい！」と怒鳴りあげる声が聞こえたので鶏舎に小走りで行った。 稔君が鶏にむかって大声をだしていた。頭を一発たたいて口にガムテープを貼っ た。きのう母親が送ってきたので、先日ガラスを割った現場に案内して「どうし てカラスがあたったとと嘘をつくのでしょうかね」と静かに尋ねたら「怒られる から嘘を言うのでしょう」と平然と返答したので大声で怒りあげて「もうあんた と話をする気にはなれん」とその場をはなれた。ガラスを割ったことで嘘をつく のはわたしに原因があるという言葉である。

小学生のころ、母親の財布から小銭をとって買い食いをした。その夜「進ちゃん、 おかあちゃんの財布をあけたろう」と言った。シラをきった。手のあとがつくほ ど顔を何回もたたかれた。それでも「知らん」と言い続けた。母親は泣きながら 「あんたは泥棒なんよ！」とわたしの手をひっぱり常盤湖のほうに連れていった。 すごい力だった「そねえな子なら死んでもええから、おかあちゃんも生きておっ ても意味がない！」と夜道を引きずりまわされた。そんな体験があるから、嘘を わたしのせいにして終わろうとする稔君の母親に憤りをおぼえた。

西君、光恵ちゃん、稔君。誰が欠けても農園の仕事は動かない。それは確かなこ とである。

03/07/22(火) 20:21 足立　進(JAG07563)