六さん 9月10日しんあい農園日記


部屋が青白くなるほどの稲妻が西の方角から押し寄せ、豪雨とともに夜中のフラッシュをたくさんたいて東に去った。雲の間を走る稲妻(稲光)は、稲に実がはいる証とか。犬は震えて添い寝をしてくれた。

朝「20キロで1000円でええぞ」と炭のクズを持ってきた。きのう雄鶏を16羽ほど食べるというので、処理に出すより手間が省けるので持ち帰らせた。そのとき「炭のクズがあれば買うが」と言っておいた。わたしがその袋を抱えたところ軽い「おじさん、うちのハカリで計ってみいや」と乗せさせた。重さは7キロ少ない13キロ「ええかげんにせえよ」と追い返した。先日、岩国のレストランの窯で木炭を使うということで2000円の炭をおじさんが1800円にしてくれた。月に70キロ以上は買うということで。朝、電話をしたらおばさんが 「200円も損をしてまで売る気はないからね」とすごい剣幕に驚いた。

わたしも間にたった責任上なんとか1800円で炭を手に入れることを実行した。一日の終わりに井上段治さんを紹介してもらった。小雨で暗くなった山道をさがしても歩いている人は皆無である。一軒家で尋ねた、自己紹介をしたら「お前がそうか」と怪訝な目つきでじいさんが睨んだ。まだ田舎でわたしは市民権を得ていないことを知った。それでも道を教えてくれ井上さんに電話をして「降りて待っておれ」と取り次いでくれた。井上さんの家まで雨のなかを細い草やぶの山道を延々登りつめる「マムシはおらんかね」と聞いたら「そりゃあおるいや」と懐中電灯の明かりで私の足元を照らしてくれた。猪が里芋を喰うので犬を放しちょる。大型犬が唸りながら歩いている。こんな不便なところで生涯過ごしている老夫婦がおられることにたまげた。3年前に自宅を全焼したとも聞いた。炭を焼い て生活をしてきたという。商談は成立。明日の夕方までに背負って炭を降ろしておくから現金と引き換え「あんたあ、障害者を雇っていると聞いたことがあるが」と最後に言った「ワシの息子はダウン症で善和園におるんじゃ」悪い噂も善い噂も田舎ではひろがっている。しょせんは噂でしかない。

03/09/10(水) 21:11 足立 進(JAG07563)

 


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