六さん 10月 3日しんあい農園日記

１０年ほど前、宮崎市内に養子に行った友人が言った「ここに来て腰が悪くなった。それに悩んだ。けれども、この家の過去を聞いてみると主人はみな腰を患っていた。やっとボクもこの家にとけ込んだのかもしれない」と笑顔で言った。何事もプラス思考で向かえば変わらない現実がプラスに変化するのだと思ったことがある。

一ヶ月に一度、長府からタマゴを買いに来てくださる中村さんがいる。荒川さんの「浪花」の常連さんのようでよく浪花の話題がでる。配達しますよ。と申しても「月に一度、農園に来るのが楽しみですから」と笑顔でお断りされる。お金持ちの奥さまといった雰囲気である。その中村さんが、先日一冊の本を「読んでみてください」と置いて帰られた「親のこころ」というハードカバー約３００ページの本である。読みたい本はすぐに読みはじめるけれど、人からすすめられるとたいぎになる。４〜５日そのまま置いていた。けれど、タマゴのお客さまが、ご自分が感動したからといって農園まで持参されたということは、中村さんにとって養鶏場でタマゴを求めるというだけではなく、中村さんにとって感動をわけあ える関係になっていたということを知った。きょう一日で読み終えた。読書を押しつけられた。というマイナスで受け止めていた。

03/10/03(金) 23:10 足立　進(JAG07563)