六さん 11月 8日しんあい農園日記

教師が中学二年のクラス編成をするとき、１２クラスに入れない生徒が、あとから聞いたらわたしだったそうである。勉強はしない。規則は平気でやぶる。しかも片親で手に負えないという理由だったそうである「わたしのクラスに入れましょう」と２年８組、立川学級の一員になったようである。３年間で３回、喧嘩と事故で入院した。８月「おい！キャンプに行かんか」と立川先生に誘われて秋吉台のキャンプに行ったのが金光教の少年少女会だった。そのキャンプで飯ごうの煮え湯を軍手のうえからかけて指に大やけどを負った。傷の痛さより医者代を請求されることに悩んでキャンプを終えた。けれど治療費は請求されず、この団体は居心地がよいと思い通いはじめた。クラスはもちあがりで３年になり、その秋に立川先生はお兄さんが倒産させた会社を再建するために学校を辞めた。２１歳でわたしはその赤字の会社に入り、先生を助けたいと懸命に働いた。先生は４０歳をこえたところで会社を辞め、教会長（宗教家）としての道を歩みはじめられ、そのときわたしは２９歳。会社を辞めて独立した。

この人の生き方についていこう。と若い頃から決心して金光教の世界につかり、たくさんの勉強をさせていただいた。それが今でもいきている。しかし、いつの頃からか先生の言動についていけない自分になっていた。それはおおきなパンチではなく、ボディブロウやジャブのようにジワジワ効いてきた。その理由を関係者に話すと「それぐらい」と一笑される。しかし当事者にしかわからないことな ので、そのことは絶対に言わないことにして教会を去った。それに後悔はしていないぐらい努力した。

きょう午後一時、立川先生の奥さまのご葬儀があり一番後列で参拝させていただいた。

03/11/08(土) 19:53 足立　進(JAG07563)