六さん 11月15日しんあい農園日記

１１月１０日の朝、京都の写真家、伊藤さん（アトリエ・自遊庵）が来られた。杉本オフィスにモノクロの伊藤さんの写真集があった。撮影企画の具体的なことはわからないけれど、杉本さんから「松村御大を早朝のセリ場で撮影のあとから行きます」と連絡を受けていた。タマゴを９０個抱えたわたしを鶏を背景に小雨のなかで撮られた。助手の女性がわたしの緊張をほぐすためか「きょうの朝食はなんでしたか」とか「鶏は何羽いるのですか」とさかんに問いかけをしてくれたおかげでリラックスできた。伊藤さんはカメラを構えて「そう！だいぶいい表情になりましたね」とか気分を楽にしてくださった。それで終わり、時代おくれのホタテマンを撮影に発たれた。それでわたしも終わったと思っていた。

きょう伊藤さんから達筆の筆字で葉書が届いた「・・貴方カラエネルギーヲモ頂キ、帰路モ嬉シ楽シク帰ル事ガ出来マシタ、ゼヒモウ一度逢エル機会ガアルコトヲ祈ッテオリマス、合掌」

仕事ができる人はどこまでも人を大切にされる。

03/11/15(土) 19:56 足立　進(JAG07563)