六さん 11月19日しんあい農園日記

11月を感じないほど日中はあたたかい。

「寒くなくていいですね」と挨拶をして、よい顔をされないお客さまは灯油の販売店。「なにがいいかね、昨年対比でうちの店でも80万円の減ですよ」。

経営は暑いときはしっかり暑く、寒いときには寒いほうがまるくおさまる。

もうじきお正月。

西くんと光恵ちゃんには休みを出したいけれど果たしてそれができるかどうかを思案していたときに、震災神戸の避難所で仲間になった牧くんが電話をくれた。「いま、高速移動で美祢を通過しています。懐かしくて電話をしました」と。

真砂恵の義父(遠洋航海士)が先日ここで飲んで言った。「マグロ船のひと航海は、昔は家が建つほどでした。尋常ではない根性がいりますよ」と。

そのマグロ船の経験をしている牧くん。童顔ではあるけれど腕は太い、歳は…35歳ぐらいかもしれない。神戸で同じ釜の飯を喰い、その後一緒に屋久島を歩いた仲である。

「おい、正月に来んか。実はボランティアの仕事があるが」来てくれれば餌を運んでもらえる。そうすれば、農園の営みは正月も大丈夫。「いいですよ、行きますから」と軽く受けてくれた。ひさしぶりの宮崎弁をきかせてもらえそうである。

芋焼酎と鶏肉がおせちになろう。

03/11/19(水) 20:41 足立　進(JAG07563)