六さん 12月 1日しんあい農園日記

一日の予定が過密なうえに西君は月曜が休みなので、夜明け前の暗がりから採卵の仕事をはじめた。

8時すぎにはすべての鶏舎から一回目のタマゴを集めておかなければ作業に支障をきたすことになる。強い風にヤッケを着ていたけれど、まもなく身体が暖まりそれを脱いで働いた。

5年ぐらい前に松村さんから自然芋をいただいた。「徳山の村田さんがつくった芋で、彼はおもしろい人物だから連絡してみるとよい」と言葉をそえていただいた。それ以後「山芋まつり(社名)」の村田さんとは気さくなおつきあいが続いている。

タマゴをおつかいいただくレストランなどに村田さんをご紹介もしてきた。数ヶ月前に村田さんから「東京に鶏肉を出してみるなら紹介する人物がいる」とご連絡をいただき、まだ数は少ないけれど銀座の高級店から注文が届くようになっている。

その東京で鶏肉をご紹介してくださった方が、あるとき「鮮魚があつかいたい」と電話で言われたので、魚といえば松村さんなので引き合わせることにした。

午後3時半に南風泊(はえどまり)の社長室で待つからということだったけれど、午後2時に宇部空港にお迎えに行くには配達がある。しかたがないので「村田さん、すまんけれどお迎えに行ってくれませんか」ということになった。わたしは配達を急ぎ足で終えみなさんと南風泊で合流した。

7時の宇部空港にお見送りしながら、人のご縁はどこまでもわからないし、楽しいなあ。そうつくづく感じた。

03/12/01(月) 20:11 足立　進(JAG07563)