六さん 12月 3日しんあい農園日記
鶏はできれば一日一個のタマゴをうんでくれるとよい。産卵率という指標が鶏種にはあり、まあ80から90パーセントであれば満点である。
ところが毎朝5〜6個のタマゴを食べる癖がある鶏がいる。しかし、群れで飼育しているので犯人特定は難しい。きのう朝その鶏を目撃した。産卵箱から転がり出たタマゴをくちばしで穴をあけ中身を食べていた。すぐに捕らえようとしたけれど逃げた。
今朝、同じ鶏舎で10分ぐらい観察していたら犯人がおった。一撃でカラを割り中身を食べてクチバシには黄身の固まりまでつけていた。捕まえて逆さにして上下に揺すったら、胃袋から大量タマゴの液が地面に流れ出た。隔離して明日のタマゴの状態を見て、こいつが犯人ならば明日処分しなければならない。
配達から戻り夕方の採卵をはじめたら、鶏舎のあいだの地面に羽根がたくさん落ちている。これは動物に襲われた形跡だと直感した。近くに頭を噛まれ、尻の肉を半分食べられた鶏が震えてまだ生きていた。胴体が空洞になったまっ赤な傷跡から明日までには命あるまいと思う。今朝、200羽を外に出したが、山の動物は腹がすいていたらしい。
庄原のダスキン林さんから「聴きんさい」とカセットを送っていただいた。懐かしい吉舎の井上先生の講話で、配達のあいだに2回も聴いた。要は「成功した人のやり方」を真似てもダメであり「心の持ち方」を見なければならない、という内容に終始していたように感じた。吉舎で30センチ以上の積雪を窓越しに見ながら、井上先生と濁酒を朝まで酌み交わし、人生を語った25年前が懐かしい。先生は一貫して同じことを言われ実践しておられた。
林さんありがとう。このテープは宝物にさせていただきます。
03/12/03(水) 20:09 足立 進(JAG07563)
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