六さん 12月15日しんあい農園日記

きのう山口市内の居酒屋さんにタマゴを昼届けた。

アルバイトの若い女の子がガスボンベの缶に穴をあける作業を表でしていた。

「毎日これが大変な仕事です」と言う。段ボール箱に山盛りのボンベである。手にとってみると全部ガスが入っている。「お店の決まりで、お客さまには新品を出すのです」と。手にとるとなかにはほとんど使われていないモノもある。

「もったいないから少しもらってもええかね」ときいた。箱にいっぱい入るだけのボンベをいただいた。「もったいない」という心は、金銭的にケチな心ではなく、使い終わった洗剤のボトルにお湯を注いで、その液で磨き、さらにお湯の温度でやわらかくなったボトルを小さくつぶす。お掃除で教わった「もったいない」はその命を生かしきるということである。

昨夜、末娘家族が来てくれて猪肉で歓談した。25歳になったという。来年、岐阜まで友達の結婚式に、お金はないけれど行くらしい。

「宇部から遠くまでお嫁に行き、遠いから友達が来てくれなかったらさびしいと思うから」と。やさしい気持ちに芋焼酎がすすんだ。

太郎、まだ三本足で散歩。しかし、医者が「悪ければ月曜には切断します」といったが、腫れた足は動いている。太郎が必死で戻ったときの「やっと帰ったよ。早くなんとかしてくれ」と訴えたあの目をわたしは生涯忘れない。「わかった！すぐ医者に連れて行く」その瞬間から太郎は歩けなくなり、わたしにすべてをまかせた。言葉は交わせないけれど気持ちが通じ合えた。

たくさんの方々のお祈り添えで月曜を越えた。

03/12/15(月) 20:02 足立　進(JAG07563)