六さん 12月29日しんあい農園日記

油断していた。

朝6時の気温マイナス3度だったので慌てて鶏舎に行ったら、飲み水が凍てついていた。最初の年は、水が飲めないと鶏がパニックになると思い、こんな朝はバケツに水を汲んで鶏舎に入れていた。けれども半日ぐらいは飲まなくても全然大丈夫ということがわかり、そのことでは心配はしないが、水道管が破裂すると致命的になる。

毎晩、山口市の朝６時の気温を見ながら判断しているが今朝は外れた。幸い10時ごろ氷がゆるんでも水漏れ箇所はなくひと安心した。

猛暑の8月「寒いのは少々辛抱できるけれど、暑いのは我慢できない」と朝からブツブツ言いながら汗をかき、いまは「暑いのは大丈夫だけど、今朝の寒さはこたえる」とつぶやく。要するに辛抱が足りないわたしである。

特に左手の指は怪我の跡があり、冷たさに感覚を失う。鶏をつかまえて羽根の間に手袋をはずして素手を入れて暖をとるか、うみたてのタマゴを素手でつかんで暖めるかしかない。

足元は木綿のソックスに重ねて毛糸のソックスをはいているので大丈夫である。まあ一時間も動いていると身体はあたたかくなる。

どこも渋滞の配達コースを200キロ走った。厚狭の田んぼに痩せた野良犬が雨にうたれていた。太郎も空腹で冷たい雨に2日もうたれたことを思い、車を停めて田んぼを歩いた。捕まえたらとにかく農園につれて帰ろうと思っていたが尾をまいて逃げた。

夕方の湯船は冷えた身体をいやしてくれる。きょうもよく働かせていただいた。

03/12/29(月) 19:39 足立　進(JAG07563)