六さん 1月9日しんあい農園日記

昨夜は疲れているのに眠られない。一時間おきに目が覚める。とうとう3時に缶ビールを飲み干した。部屋の寒さとビールの冷たさが身体にしみたけれど、それで5時半まで熟睡した。

朝6時過ぎの外気はマイナス6度。昨夜放水した鶏舎を見回ったら、落ちた水が地面から氷になり上にのぼり太い氷の柱を各所でつくっていた。幸いに水まわりに異常はなかった。

たくさん着込んでタオルで覆面までして６時半から仕事をはじめた。7時前、あんまり犬が吠えるので鶏舎から出てみると男が数名いる。このクソ寒い朝に誰かと近寄ってみると「牧くん軍団」だった。

宮崎を深夜に出て大阪に仕事に行く途中に立ち寄ったという。神戸の避難所にきた松田君もいた。短い再会だったけれど嬉しかった。「百年の孤独(芋焼酎)」など、宮崎の酒を農園におろして大阪をめざした。歯科医の息子なのに虫歯がたくさんあった松田君の歯は治しており、顔つきもだいぶ精悍になっていた。

卵価が暴落しているという。キロ単価をタマゴ一個に換算したら5円だという。農園の鶏は一日7〜9円程度の餌を食べている。その市場価格操作は、鶏の命で相殺されることになる。

いま鶏肉処理場は多忙をきわめているという。餌を売ってなんぼうの世界がタマゴ市場を支配している。もっとおおきくいえば穀物市場、政治がそれを動かしている。

04/01/09(金) 22:47 足立　進(JAG07563)