六さん 1月11日しんあい農園日記


朝、正志が言う。「きのう有田さんというご年輩が来られて、ワシのワナにここの犬がかかった」とワナの仕掛け人が訪れたらしい。

有田さんは、農園をはじめるときに地域の方を十数名お集まりいただき、柳屋を会場にささやかな宴を催したときの招待者のひとりである。

太郎がワナにかかる前日にタヌキがかかり、その場で処分したので、その血液などの臭いでふた山越えたところまで太郎は遠征したようである。ビーグル犬なのでワナを切断して放免した。その太郎は有田さんに親しみをこめてこびていたという。猪肉はたくさんあるので買ってほしいという言葉を残して帰ったと。自慢の肉を買いに行こう。

有田さんは米作農家である。猪肉が食べたくて捕っているのではない。田を荒らす駆除が目的である。銃は持たないので刃物ひとつでワナで動けない大物をしとめる。ワナもいわゆる獣道を熟知しており、確実にかかる術を知っている。

日本の農業は、高齢のこんな人が実は支えている。もう数年もすれば確実にこういう人は減り、田は荒れ放題になり、獣は増え続けるにちがいない。お百姓の狩りはレジャーのハンティングとは真剣さがちがう。

盲導犬になれなかった犬を世話している徳重桂子さん(もとの社員でもある)。その友人の伊藤さん(お父さんは元秋穂町議会事務局長でわたしはお世話になった)。そして焼酎ダイエット中(効果はなし)の杉本理恵子さんがお昼に来てくれた。徳重さんは、前にも盲導犬を引退し病を患っている犬を最後まで引き受けた。今回のオズも腰の骨が悪く太ると寿命を縮めるそうである。伊藤さんはペットショップ勤務の経験があり、暴れ犬の健太をじょうずに散歩をしてくれた。杉本さんとはお掃除機関誌「清風掃々」について意見を交わした。

明朝はきびしい冷え込みが予想される。全鶏舎の排水をして歩いた。

04/01/11(日) 19:35 足立 進(JAG07563)

 


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