六さん 1月14日しんあい農園日記

きょうは小野田市内の配達日。

コースの二軒から「タマゴはお断りします」と電話を受けた。最後の集金に行くと、まるで悪いことをした者を見るような視線を感じたのは気のせいかもしれない。先週までは配達を喜んでくださった方の対応である。

それはしかたがないと自分に言い聞かせた。もしかしたらわたしの立場が替われば同じ対応をしたかもしれない。言いたい言葉はたくさんあるが、いまは思いがけない風を受けていこう。いつかはこの体験が役にたつ。

出荷停止で経営危機におちいっているという養鶏現場の話題をきく。30キロ圏内という規制だけで、いくら真面目にとりくんでいてもどん底になる。

毎月、農園のタマゴは神奈川県の検査場に送りサルモレラ検査をしている。それが一本の電話で断られた。「山口県のタマゴは当面のあいだ検査しません」こんな時期だからこそ検査をして当然なのに。これもよい体験になる。腹は煮えくり返るけれど受けていこう。それしか今できることはない。

反対に嬉しいことはその倍以上はある。昨夜、最後の電話は布団の中、10時ごろ広島の寺西社長(レストラン)だった。「たいへんでしょうが応援しますから」と元気をいただいた。

電話、葉書にメールで応援をいただいている。この時期、鶏肉も不足するほどのご注文もある。農園の鶏もわたしも元気である。

04/01/14(水) 20:25 足立　進(JAG07563)