六さん 2月4日しんあい農園日記

農園に若鶏を納めてくれる育雛(いくすう)場は豊北町にある。県畜産試験場でも「あの育雛場ならワクチンは完璧です」と太鼓判の言葉を聞いた。係官がランダムに農園の鶏から採血してワクチン抗体検査をしても、まちがいなく各種の予防ができているということである。

ワクチンを接種せずに「した」と言ってもわからない世界であるから、この太鼓判は信用を裏付ける。南九州から関西まで、その信用で販路をひろげておられるが、今回の鶏問題で「山口県の雛鶏は買わない」と大きな影響をうけておられるらしい。下関が本社の飼料会社も「山口県の養鶏場を走るバルク車(飼料運搬車)は困る」と県外からは締め出しになっているとか。マスコミが報道しない部分でも大きな波紋をひろげている。

商売は「山口県」という県単位では考えていない。わたしは高速道路で日帰りできる範囲を商圏と考え、九州全土を走りまわっていた。農園のタマゴも配達も含めて全国である。ところが行政が問題に対処する単位は「県」である。震源地の阿東町から島根県津和野町は車で10分である。下関には1時間以上はゆうにかかる。

04/02/04(水) 22:00 足立　進(JAG07563)