六さん 2月7日しんあい農園日記


農園通信「らんらん」の紙面が完成した。その紙面一部を紹介。写真は杉本さんが身体をはって撮影。平田さんからメールが届いた。「しかし、杉本さんはお酒が強いですね」と。ホームページは村上ママの愛娘が製作。http://go.fc2.com/noel/

お皿のうえがNoelの舞台

宇部掃除に学ぶ会に家族で参加されている村上えり子さんから、ある日の昼下がり携帯メールが届いた。「真っ白なお店でランチしています。ほんとうに真っ白なんです」と。宇部医大の近く、フランス料理Noelのことだった。

その後村上さんのご案内で、お店の男性スタッフおふたりが農園にワインをさげてこられた。オーナーシェフの平田基憲さん(28歳)と、波戸崎 孝さん(27歳)だった。

夜更けまで、食に生真面目にとり組んでおられる言葉を聞かせていただいた。食べているときはもちろん、食後も身体が喜ぶ料理をつくりたい。それは「母のやさしさ」である。それにはよい素材を生かしきることだ、と若い平田さんの言葉に、わたしは自分の仕事について襟を正される思いをしながら、酒にも酔った。

そのご縁で、農園のタマゴや鶏肉をご注文くださった。タマゴは手打ちパスタやデザートに丁寧にお使いくださる。鶏肉は料理のベースになるといわれるので、それならばガラもありますよと、鶏ガラを見本でお持ちしたら、一羽の鶏でとったほうがコストはかかってもうまいですからと、カップでその絶妙の味を賞味させていただいた。ここまで農園の素材をていねいにおつかいいただき「冥利に尽きる」気持ちがした。

平田さんは、渋谷シャンピニオンをふりだしに、料理の世界に入り、都内から博多と料理を学び、故郷の宇部での開店は昨年5月27日だった。

Noelのことが、昨年の月刊「新建築10月号」で紹介されている。タイトルは「レストランのためのテーブル」設計した石上純也氏が、Noelの店舗デザインを、平田さんの親友という立場で引き受け、誌上で紹介されているNoelのテーブルになった。

石上氏の最近の代表作は、表参道クリスチャン・ディオール店だという。お店の雰囲気も味のうちであり、平田さんの想いが石上氏のセンスでNoelに表現されている。

さて、生真面目にというシェフのこだわりは「できれば看板もはずしたい」という言葉である。Noelに旗や大きな看板はなく、入り口のドアに小さくお店だとわかる文字があるが、それもとってもよいと言う。たくさんの売り言葉でアピールするより「Noelに行けば、ゆっくり料理とワインで会話が楽しめる。そんな身体が癒されるようなお店にしたい」と笑顔で話される。

6名のテーブルに2名でついても相席はしない。白が基調のお店は汚れは禁物。それにお客さまが映える色だと。食器もすべて白、その裏にはALESSIという小さな文字があった。

04/02/07(土) 19:59 足立 進(JAG07563)

 


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