六さん 3月25日しんあい農園日記

5時4分、お遍路さんメール。

難所の20番鶴林寺に膝の痛みが心配で、宿坊の方に「朝食抜きで早朝から出ます」と言ったけれど「大丈夫だから食べて出なさい」と諭された。

昨夜はメールで岡本順子さんに膝の痛みをとるアドバイスもいただいたから、もりもり食べて出発します。膝が痛くて気持ちの余裕はないけれど、両親や激励してくださるみなさんの優しさが素直に受け取れるようになりました。

道中での人のご親切も心にしみるほどうれしい。出発を前にして特にお父さんは反対だったそうである。そのお父さんも電話で激励しているに違いない。

内観という自分をみつめる行がある。日常は、他人の言動が気になり、それは外観でありそれに対しての内観である。お遍路さんも、想像ではあるが膝の痛みが限界になり、その中から自分を見つめる境地に入っているのではないかと思う。

きょうで7日目。7時29分「いま宿坊に入りました！21番まで歩けました。ここは山奥で電波がないので公衆電話でお知らせします。元気です！」と。

わたしは、高千穂の民宿を出て阿蘇外輪山をこえるとき、高千穂から20キロ近く歩いたときに、高千穂でお世話になった方がバイクで追いかけてきた。焼酎を一本くれた。ただでさえ難渋して歩いているのに焼酎である。

どこで捨てようか。お地蔵さんにお供えしようかと思いながら「この重さは心の重さ」と思い直し、自宅までかついで帰った。日ごろの自分ではできない心の動きがあった。

わたしは一日50キロを5日で終わった。お遍路さんは7日目に達した。しかも連日の雨のなかを。

下関トヨタで江口所長から「わずかですが」と社屋リニュアル一周年行事でタマゴを販売してくださり、その売上金のなかからスペシャルオリンピックスにご寄付をいただいた。

04/03/25(木) 20:17 足立　進(JAG07563)