六さん 5月2日しんあい農園日記
六さん 5月3日しんあい農園日記

2日午後13時47分。ちびっこお遍路さんから「八十八番にいま着きました」と頼りが届いた。

出発から47日目、地図のうえでは1111キロ歩いた計算ができるが、迷ったりしたからそれ以上は歩いていると思う。

彼女が農園に歩いてひとり旅。できればアジアを歩きたいのです、と話題にしたとき、ちょうど広島の三津川さん(お遍路人生の男性)と会話をしたあとだったから「四国もええよ」と言葉になった。

後日ふたりで広島の三津川さんを訪ね、様子を聞かせていただいた。出発前には一人で広島に三津川さんを訪ね、気持ちを整えてスタートした。

わたしは計画して実行に移すまでが、その結果より大切だと思っている。結果は良いにこしたことはないが、あまり問題にしない性格である。しかし、真剣に計画をすすめていけば結果は良いに決まっている。

ちびっこお遍路さんも旅の資金を一年がかりでつくり、出発前には仕事を辞めた。ご両親にも「歩きたい」と説得して、ひとり娘の気持ちにご両親の心が動いた。お母さんは旅のあいだにメールで連絡をとりたいと、初めて携帯電話をもとめてメールや写真をみる勉強をしたそうである。1000キロを歩きとおし、いま彼女は40キロ先の一番札所に向かって歩いている。「どうしても一番で旅を終えたいのです」とまだ歩いている。

霧島登山に輝君とママは行っている。高山造園の登山に同行しているけれど、彼らは冬のアルプスを経験しているツワモノで、きのうからの豪雨で野営場で天候の回復待ちとのメールが朝届いた。

10時「悪天候の中ですが、韓国岳に登ります」と悲壮感ただようメール。12時29分「豪雨のなか韓国岳1700メートル登頂！」とメールが届いた。輝君にとってこの登山は生涯の宝物になるだろうな。ママはまた筋肉痛で整体通いが始まるだろう。

昨夜は親戚が農園に泊まってくださり、わたしは酒業三昧であった。

04/05/02(日) 19:15 足立　進(JAG07563)