六さん 5月17日しんあい農園日記
昨夜、テレビで温泉についての番組があり唖然とした。
いわゆる「かけながし(お湯が浴槽からあふれる)」温泉以外は循環式で、一日2000人も入浴する温泉でも、お湯をろ過して塩素殺菌して再使用し、ひどいところは半年以上もその湯が循環し、洗い場のお湯まで捨てずに再利用という。
かけながしでも塩素殺菌をしているところがほとんどで、プール状態というのが温泉の実態だという。
なぜそうなったか、雑菌で事故がおきたとき管轄する保健所が責任を負うことになるので消毒せよという行政指導を強めているらしい。
数年前、松村さんに案内していただいた豊田町一の俣温泉に源泉をひいている湯に入った。サウナや泡風呂など最新の設備はなく、木造の建物に小さい浴槽があり、客同士が身体を寄せ合ってお湯を楽しむという素朴さが良かった。
えびの市営温泉は川底から自噴するお湯を、客自身がせきとめる石で温度調整をして入る。長湯温泉の国民宿舎のお風呂や妙見温泉には、湯口にお湯を飲むカップがある。温泉は本来飲めるものであろう。
我が農園も保健所の指導では、鶏舎の床に消毒液を散布しろという。それをやればいまの環境バランスは完全に崩れることは明らかである。温泉ブームが本来の温泉を保健行政とともに駆逐している。農業も漁業もどこか歪んできているように感じる。
生産現場を明確にするとシステムが主に食料品で義務化されはじめた。温泉も循環式か、塩素殺菌をしているのかぐらいははっきりせいよ!
04/05/17(月) 19:53 足立 進(JAG07563)
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