六さん 5月27日しんあい農園日記

28歳。若さの勢いで会社を興した。経営は5年ぐらい超低空飛行できつかった。あまりまともな食事や睡眠はできなかった記憶がある。なによりわずかな融資を受けるのに「第三者保証(家族以外)」の印鑑が必要であり「ご迷惑はぜったいかけませんから」とお願いに知人を歩いた。

きょうはNoelの開店一周年の日。ご招待いただいたが先週そのお祝いを農園でさせていただいたし、今夜は常連のお客さまにその気持ちを精一杯注いでいただきたいと思った。食にたいして生真面目すぎるほどである。

わたしもそういう面ではお客さまと「プレハブの見積もりでヒノキの家を建てるような矛盾です」と、単価を値切られたことに反発したこともあった。いまから思えば思い上がりでしかない。結局、低空飛行の壁をぶちやぶるには、お客さまの声に応える努力だった。Noelが気になるのは、商売は違って若いときのわたしを見ているような。そんな想いがある。

梅雨を前に農園の排水工事で重機が走っている。夕方「大きなヘビがおりました」と挨拶をして帰られた。その大きなヤツがでてきた。シマヘビで害はないけれど殺した。

ぼつぼつホタルが舞いだす時間になった。部屋のあかりを消して、芋ロックを片手にホタル鑑賞で一日の疲れをとろう。

04/05/27(木) 20:03 足立　進(JAG07563)