六さん 6月12日しんあい農園日記
パワフル杉本さんが数年前に「鮮(週間やまぐち)」創刊号でわたしを紹介してくださった。その記事を読まれたご婦人がふたりのお子さまを伴い来園された。
農園日記を読んでおられた。おひとりは知的に障害がありスペシャルオリンピックスの水泳・体操のアスリートと言われ親近感が増した。よくお話しを聞くなかでまだ驚いたことは、そのご婦人のお父さんFさんをよく存じ上げていたことだった。
わたしが3歳の頃だろう、働く母がわたしを子守に預けたのはまだ宇部は黒ダイヤ(石炭)景気でにぎわう見初炭鉱の近くNさんの家だった。たくさん兄弟のいる家庭で、わたしはその末っ子として、家族として夕方までおり「あさちゃん」という長女がバスで琴芝の家まで夕方送ってくれた記憶がある。
炭鉱の風呂にみんなでいった。石炭はあるからタダだったと思う。顔が真っ黒な入墨の男がたくさんおった。映画館もあり、時代劇を何度か観に行ったことも覚えている。酒に酔った男の喧嘩もめずらしくはなく、とにかく活気に満ちた地域だった。
Nさんの家にでは「餅つき」が副業で、立って足でつくおおきな道具があり「としちゃん」という大柄の長男がついていた。次男の「たけちゃん」にはよく可愛がってもらい、小学生になったころ一緒に宮島まで遊びに連れていってもらった記憶もある。
そのとき近所にFさんがおられときおり遊びに行った。中学生のころふたたびFさんとのご縁があり、キャンプなどでお世話になった。ご婦人はそのお嬢さんということで驚いた。
ヘルメットに真っ黒な作業服のお父さんが帰ると家族がむかえた。それをすこしさびしい気持ちで横で見ていた頃だったかな。いまでいう痴呆のおばあさんも同居で、家は小便臭かった。けれどおばあさんはわたしを「すっちゃん」とよんで可愛がってくれた。
忘れかけていた遠い昔を思い出した。
04/06/12(土) 20:31 足立 進(JAG07563)
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