六さん 6月26日しんあい農園日記

3時ごろから雨音と川の音でねむれなかった。豪雨のなかでの仕事は気分的に重苦しくなる。「こんな雨の日もあるわい」と自分に言い聞かせて、できる限りの雨対策をして外に出た。約2時間の最初の採卵で、雨具のしたは汗でずぶ濡れになった。

9時に山口市内のお客さま井口奥さまから「水曜の夜に愛犬レイちゃんが、急性リンパ種白血病で急逝しました。9歳でした」とメールが届いた。大型犬でとてもやさしい性格だった。井口さんはイラストレーターのわたなべさんのご紹介だったので、彼女にそのことをメールした。レイはわたなべさんから井口さんに養女に行ったことを返信で知った。

農園のビーグル太郎は二日ほど餌を食べない。昨夜は気になり豚肉をやったが食べない。小犬のときから一度も怒ったことがないいい性格なので、レイの知らせに心配がつのった。夕方、いつもどうりのドッグフードを食べたので、一日疲れてビールを飲みながらようすを見ていたわたしはうれしく、冷蔵庫から発泡酒をだして容器に注いで乾杯した。ほぼ一本飲んだ。

顔色に変化はないけれど、おおきな目玉の白目が充血して酔ったふうにみえた。農園の犬たちは家族である。井口さんの落胆も、だからわかる。

島原の原先生が農園日記を読まれて「里親制度」の福祉六法の写しを速達で届けてくださった。戦後、福祉の道をひと筋に歩んでこられて77歳。いまも福祉の現役バリバリで、1〜2年後にはグループホームをたちあげたい、と結ばれていた。さまざまな老後があろうが、わたしも原先生のような生涯現役の人生をおくりたい。

04/06/26(土) 19:11 足立　進(JAG07563)