六さん 7月2日しんあい農園日記

岡山名産「ままかり」を、隣接の田をつくられる有田さんがくださった。

70歳ちかい老夫婦。ご主人は農園をはじめるときに懇親会にご招待をした。真っ黒な太い手の指をさわらせてもらった。昼間はいまでも土木作業に出られるので、朝は5時ごろから田を歩いては水の調整などをやり、夕方7時前からご夫婦で草刈りをされる。その働きぶりにわたしも「やらねば」といつも思う。

一ヶ月ほどまえに「元気をつけてください」とタマゴを田んぼに持っていった。「ままかり」はそのお礼だと言われた。奥さんが仏教婦人部で岡山を日帰りされた。農園4年目、ようやくわたしの両手に働く勲章のタコができはじめた。

岡本さんが8時まえから来てくださり、きのうの続きで草刈りを黙々としてくださる。今年はすでにマムシを4匹殺した。驚いたのは作業場のすぐ前の栗の下にもいた。草があるからヘビやネズミは天敵の鳥から身をまもりながら自由に往来する。それに蚊も雑草のなかで夜を待つ。

配達を終えて夕方の二時間ぐらいの草刈りでは、草が伸びる勢いにおいつかないが、岡本さんのおかげでだいぶおいついた。明日も来てくださるらしい。

防府の配達コースを、徳山・下松に拡大した。徳山駅横の旅館ではたいへん喜んでいただいた。コンビナート関係で長期の滞在があり、儲けは少なくてもよい食材を毎日2時間ほど吟味して買い物をされるという。店やモノは一切使わない。

いまどき安いホテルはたくさんあるけれど、この女将さんの手料理で駅前旅館は繁盛している。

04/07/02(金) 22:46 足立　進(JAG07563)