六さん 7月14日しんあい農園日記


暑い一日だった。どれだけ汗をかいたかわからないけれど、夕方の風にあたりながら蝉しぐれの伴奏で飲む冷たい缶ビールで我をとり戻した感じである。暑い日は暑いまま、寒い日も寒いまま。この生活があたりまえになった。

約20日働いた麦海クンのおかあさんに正志が昨夜「勤めることは無理だと思います」と告げた。理由はひとつ、鶏がこわいのである。就職で挫折した彼をなんとか農園で雇用したい気持ちはあるけれど、鶏がこわくては無理である。

採卵室に転がりでたタマゴをとるときもクチバシで威嚇する鶏もいる。つつかれてもビックリしても痛くてたまらないことはない。けれど「こわい」という気持ちが先立てば痛くも感じるかもしれない。ましてや、鶏の群がる鶏舎に餌を運ぶと鶏が足元にまとわりつく。

今朝7時に「お役にたてませんで…」と頭を下げて長靴を持って帰った。マラソンなら50キロは走れるという彼の体力がいかされる職場にめぐりあう努力が、彼の道をひらくことになろう。

夕方の気温は32度。鶏たちにも暑い一日だったろう。

04/07/14(水) 20:10 足立 進(JAG07563)

 


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