六さん　7月24日　しんあい農園日記

黄さんとご縁ができたころのできごと。夕食のしたくをしていたら「これから飲みに行きます」メールが届いた。夕食以外に冷蔵庫にもなにもない返信を思案していたら「わけて食べましょう」と見透かしたようにまたメールが届いた。

こられるまでに柳屋に刺身だけは買いに走り、ほんとうにわたしの夕食をふたりでわけて、焼酎などを飲みあげて、黄さんは座布団を枕に床に朝まで転がった。わたしも床で泥酔だったと思う。酒は、なんぼうの酒ではなく、誰と飲む酒かが大切なことである。とにかく嬉しい酒だった。

先日、時代おくれの酒屋ホタテマンが「お世話になります」と泡盛を一本くださった。沖縄土産では派手な泡盛がたくさんあるけれど、シンプルなビンに「泡波」とレッテルが貼ってある。これが実にうまい。自慢げに黄さんに昨夜「波照間の泡盛を飲んでいます」と酔ってメールしたら「それは、なかなか手にはいらない高価な泡盛ですよ」とメールが返った。

日本最南端の竹富町の波照間哲夫さんのお名前が小さく刻まれていた。それを知ったらよけい美味くなる。

2億円の当たりクジを匿名で福井県の水害被災者に寄付したニュースは、まだまだ捨てたのもではない世相を感じた。俺だったら、それができるだろうか。できないなぁー。

04/07/24(土) 20:40 足立　進(JAG07563)