20040805

六さん　8月5日　しんあい農園日記

暑さで餌を食べない鶏はとうぜんタマゴをうむ数が減る。くわえて産卵時間が極端におそくなり、数がそろわないので配達に出る時間にまで暑さは影響する。

そんな毎日のなかで気持ちが変化してきた。それまでは「くそ暑いのに、何回集めたらええんじゃ！どうせうむならはようせい」という鶏を責める気持ちだった。

しかし、暑さで羽をひろげて口をあけて体温調整しながらハアハア息をしながらうんでくれる光景を見続けているなかで「よううんでくれた」という気持ちで採卵できるようになってきた。

きょうの配達に出る時間までに数が整わず、トヨタ納品分をあすにお願いする結果になった。

明日は広島の「6日」である。当事のことを伝えることは大切なことだと思うけれど、わたしも「戦争を知らない」世代である。

母親が宇部空襲で焼夷弾で家が焼け、火の海を走って逃げたことや、食べ物を得るために衣服と交換したことなどを聞かされ、被災した当時のイメージをもっている。

戦地から帰られた人からもたくさん当事の凄惨な話しを聞いたことがある。そんなわたしのなかで一番おおきな重みがある「戦争」は、昭和17年に水没事故で187名もの命が亡くなった長生炭鉱水非常事故。それと沖縄戦没者遺骨収集奉仕である。

炭鉱事故と沖縄ではわたしなりに亡くなられた人の命(霊)を感じた。聞いて理解できる戦争も大切であり、たとえば身体をつかって太田川で原爆瓦を集めることでの平和も大切である。

下関野村証券、守衛のおじさんが「あんたの顔をみたら元気がでるわい」と待ってくださり、わたしのほうが元気をいただいた。朝6時過ぎから7時半まで、きょうもよう働いたからビールも焼酎もうまい。